2022年のドイツ展示会出展企業数、新型コロナ禍以前の7割まで回復

(ドイツ)

ミュンヘン発

2023年02月21日

ドイツ見本市産業連盟(AUMA)は2月15日、国内展示会の2022年実績と2023年の見通しを発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。

2022年にドイツ国内で開催された展示会の訪問者数は約720万人、出展企業数は約14万2,000社だった。訪問者数は新型コロナウイルス禍以前の65%、出展企業数は70%の水準だった。そのうち、地方展示会を除く連邦・国際展示会が約170開催され、訪問者数は約530万人、出展企業数は約12万社だった。

ドイツ外からの訪問者は約190万人、出展企業数は約7万社だった。国外の出展企業数について、新型コロナ禍以前はアジアからが約3割だったのに対し、2022年は18.8%(速報値)にとどまり、欧州からの出展は新型コロナ禍以前が約6割だったのに対し、2022年は72.3%(同)となった。

ヨルン・ホルトマイヤーAUMA社長は「2022年夏以降、展示会はイノベーティブなテーマで新規顧客開拓や確かな販売チャネル構築のために、最善の『舞台』であることが明らかになり、世界の国際展示会の約3分の2がドイツ開催された」とコメントした。

AUMAは、2020年初め以降に新型コロナ禍が展示会産業に与えた負の影響が経済全体で600億ユーロ超、税収で約100億ユーロに上るとした。展示会産業の経済全体への寄与は2019年に280億ユーロだったが、2022年は140億ユーロ弱にとどまった。ただし、2020年の約60億ユーロ(2021年2月10日記事参照)からは回復している。

2023年には、ドイツ国内で少なくとも340の展示会が開催される予定。第1四半期(1~3月)には110以上が予定されており、2022年第1四半期の18を大幅に上回る。

2023年のドイツを含む全世界の展示会ブラック ジャック アプリは、AUMAのデータベース外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますで検索することができる。日本語ではジェトロの「世界の見本市・展示会ブラック ジャック アプリ(J-messe)」で検索可能。

(高塚一)

(ドイツ)

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