RCEP協定発効から1年、協定活用した輸出の67%が日本向け

(韓国)

ソウル発

2023年02月07日

韓国関税庁は2月1日、発効から1年(注1)が経過した地域的な包括的経済連携(RCEP)協定を活用した輸出入実績を公表した。2022年2月から12月までの11カ月間にRCEP協定を活用した輸出は約33億ドル(注2)、輸入は約56億ドルだった。

国別では、対日輸出が約22億3,400万ドルで協定活用の輸出額の67.3%を占め、対中輸出が9億2,000万ドルで27.7%を占めた(添付資料表1参照)。対日輸入は27億1,600万ドルで協定活用の輸入額の48.3%、対中輸入が21億7,800万ドル、38.7%を占めた(添付資料表2参照)。

品目別輸出では、リチウム化合物、硫酸ニッケルなどバッテリー製造用化学原料や、プロピレン重合体などプラスチック素材、輸入では、酸化リチウム・水酸化リチウムなどのバッテリー原料、その他石油調整品などが主要品目となった(添付資料「表3 RCEP協定を活用した品目別輸出実績」、「表4 RCEP協定を活用した品目別輸入実績」参照)。

(注1)韓国では2022年2月1日にRCEP協定が発効した。

(注2)当局では、原産地証明書の自己証明による協定活用が集計対象になっていないため、これを含めれば33億ドルを超えると推定している。

(当間正明)

(韓国)

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