空飛ぶクルマ開発のスタートアップのスカイドライブ、カード ゲーム ブラック ジャック

(米国、日本)

アトランタ発

2023年02月02日

「空飛ぶクルマ(電動垂直離着陸機:eVTOL)」や「物流ドローン」を開発するスタートアップのスカイドライブ(本社:愛知県豊田市)は125日、米国市場への参入計画とサウスカロライナ州への拠点設立を発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。同社にとって米国で最初の事業拠点となる。

同社の開発する商業用のeVTOLSD-05」は2人乗り(乗客1人とパイロット1人)で、最大航続距離は約10キロ、最大飛行時間は約10分、最高巡航速度は時速100キロで移動できるよう設計されている。202110月には日本で初めて同社の「空飛ぶクルマ」の型式証明申請が国土交通省に受理された。日本国内では2025年の大阪・関西万博開催時にエアタクシーサービスの開始を目指している。

米サウスカロライナ州では、東海岸沿いに位置するビュフォート郡に拠点の設立を予定している。州都コロンビアや州北西のグリーンビルにある空港を離着場所として活用し、空飛ぶクルマの実用的な使用事例を構築する。2026年の商業用運転の開始を目指し、州内に先端航空輸送のエコシステムを展開する計画だ。

同州を進出先とした背景として、商業用や軍事用の航空産業が集積し、ボーイングやロッキード・マーティンをはじめとする400社以上の航空宇宙関連企業が拠点を置き、サプライチェーンも安定している点、年中温暖な気候と豊富な観光資源、空港から都市部への近接性がSD-05の活用に適している点などを挙げている。

同州のハリー・ライツィ商務長官は「先端製造業、航空宇宙、自動車産業の未来はここサウスカロライナ州にある。サウスカロライナ州は、急速に成長する航空宇宙産業集積に、業界イノベーターであるスカイドライブを迎えることを誇りに思う。スカイドライブの先端電動推進技術と持続可能な輸送手段の提供は、州の成長ビジネス開発目標に完璧に適合している」と語り、同社の進出を歓迎した。

(石田励示)

(米国、日本)

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