2024年米大統領選の民主党候補、世論調査ではバイデン大統領が首位
(米国)
米州課
2023年02月16日
米国の2024年大統領選挙の民主党予備選を想定した世論調査で、ジョー・バイデン大統領が首位であることがわかった。
ロイターと調査会社イプソスは2月14日、次の米国大統領選の民主党予備選などを想定した世論調査結果(注1)を発表した。それによると、バイデン大統領が首位(35%)で、バーニー・サンダース上院議員(バーモント州、13%)、カマラ・ハリス副大統領(12%)、ピート・ブティジェッジ運輸長官(10%)が続いた。
また、調査会社モーニング・コンサルトが2月13日に発表した世論調査(注2)では、浮動票の多いスイングステートや激戦州といわれる主要10州(注3)でドナルド・トランプ前大統領、バイデン大統領、ロン・デサンティス・フロリダ州知事の好感度を比較したところ、デサンティス氏の地元のフロリダ州での同氏は55%で、トランプ氏(46%)、バイデン氏(44%)を上回った。ノースカロライナ、ペンシルベニア、アリゾナ州(それぞれ43%、43%、42%)でも、トランプ氏(38%、40%、41%)、バイデン氏(39%、41%、40%)をわずかに上回った。
デサンティス氏は、フロリダ州を除いては「あまり知らない」という回答が22~30%だった。同氏の知名度が上がり、より多くの有権者が同氏に強い印象を持つようになれば、好感度は変化する可能性がある(「フォーブス」誌電子版2月13日)。
共和党からは、トランプ氏とニッキー・ヘイリー元国連大使が2024年大統領選へ正式に立候補を表明したが(2023年2月15日記事参照)、民主党からは正式な立候補表明はまだない。
また、バイデン氏の支持率は4割台で低迷しており、トランプ氏も2022年11月の中間選挙で支持候補が敗退して党内で批判を浴びるなど、再選を望まないとする人が多いとする世論調査もある(2023年2月7日記事参照)。
(注1)実施時期は2月6~13日、対象者は全米の成人4,408人。
(注2)実施時期は2022年11月22日~2023年1月22日、対象者は登録有権者各州で少なくとも222人。
(注3)アリゾナ、フロリダ、ジョージア、ミシガン、ミネソタ、ネバダ、ノースカロライナ、ペンシルベニア、テキサス、ウィスコンシンの10州。
(松岡智恵子)
(米国)
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