伊藤忠商事、三井物産、JERAがオマーンLNGと長期売買契約を締結
(オマーン、日本)
中東アフリカ課
2023年01月10日
オマーンLNGは2022年12月27日、伊藤忠商事、三井物産、JERAの3社と5年から10年の長期契約を締結し、2025年以降、合計で新たに年間235万トンの液化天然ガス(LNG)を輸出することで基本合意したと発表した。
基本合意書への調印は、同日にオマーンを訪問した西村康稔経済産業相と、オマーンのサーリム・ビン・ナセル・アル・ウーフィー・エネルギー鉱物資源相らの立ち会いの下、オマーンの首都マスカットで行われた。
オマーンLNGは、1994年に国王令によって設立。日本からは三菱商事、三井物産、伊藤忠商事が出資している。また、伊藤忠商事は2006年から2025年までの契約期間で年間70万トン、大阪ガスは2000年から2024年までの期間で年間66万トンのLNG購入契約をオマーンLNGと締結している。
財務省貿易統計によれば、日本は2021年、オマーンから約190万トンのLNGを輸入しており、これは全体輸入量の約7432万トンの2.6%を占める。同年の日本における最大のLNG輸入先はオーストラリアで約2,664万トン、2位がマレーシア(約1,011万トン)、3位がカタール(約897万トン)となっており、オマーンは8位。なお、日本はロシアからもLNGを輸入しており、その量は約657万トンで5位に位置している。
(久保田夏帆)
(オマーン、日本)
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