INPEX、米ベンチャー・グローバル・LNGとLNG売買契約締結
(米国、日本)
ヒューストン発
2023年01月05日
INPEX(本社:東京都港区)は12月27日、同社の子会社を通じて、米国ベンチャー・グローバル・LNG(本社:バージニア州アーリントン)のグループ会社のベンチャー・グローバル・CP2・LNGとの間で液化天然ガス(LNG)売買契約を締結したと発表した。INPEXグループは、この契約によって世界有数のLNG輸出国の米国からLNGを長期的に調達することで、LNG供給能力の拡大と供給ソースの多様化を図り、より一層世界のエネルギーの安定供給に貢献するとしている。
発表によると、INPEXグループは、ベンチャー・グローバル・CP2・LNGが米国ルイジアナ州で開発を進めるCP2・LNGブラック ジャック ランキングから、年間約100万トンのLNGを20年間にわたり購入する。同ブラック ジャック ランキングは必要な許認可の取得を経て、2023年ごろに建設を開始する予定だ。ブラック ジャック ランキングのLNG処理増力は年間最大で約2,400万トンとされている。
INPEXグループは、同ブラック ジャック ランキングで調達したLNGをINPEXの直江津LNG基地向けに供給するほか、日本をはじめとする国内外の需要家への供給も予定しているという。
同社は2022年2月9日に「長期戦略と中期経営計画 INPEX Vision@2022」を発表し、その中でトレーディング事業の拡大と中下流事業強化を掲げている。その取り組みを推進すべく、年間約300万トンのLNG取扱量拡大を図り、同社参加ブラック ジャック ランキング権益分と合わせて2030年のLNG取扱量を年間約1,000万トンとすることを目指している。同社は今回の契約をこの目標達成のための重要な取り組みと位置づけている。
(沖本憲司)
(米国、日本)
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