ハイテク技術見本市「CES 2023」、米ラスベガスで開催、世界中から3,200社以上が出展
(米国、日本)
サンフランシスコ発
2023年01月10日
ハイテク技術見本市「CES 2023」が1月5~8日、米国ラスベガスで開催された(注1)。CESはテクノロジーを切り口に、仮想現実・拡張現実、食品・アグテック、スマートホーム、デジタルヘルス、ロボティクス、自動車技術・先進モビリティーなど、多数の分野に分かれ、主催者の発表によると、世界中から3,200社以上の企業が出展した。新型コロナ禍前に開催されたCES 2019には4,400社以上が出展していたことから、新型コロナ禍前に比べると、出展企業数は少なかった。
CESを主催する全米家電協会(CTA)が優れたデザインとエンジニアリングを備えた製品を表彰する「CESイノベーション・アワード」の受賞企業(注2)に話を聞いたところ、「アワードを受賞したことで、問い合わせが増えた」という効果を語っていた。別の受賞企業は「アワードを受賞したことがはっきりわかるよう、ブースに大きく表示している」と、展示上の工夫を述べていた。中でも、野菜や果物の熟度をチェックするスキャナー(OneThird、本社:オランダ)や、バーチャル環境で振動などのさまざまな生命感を体感できるベスト(Actronika、本社:フランス)、カーテン、照明、エアコン、音楽などさまざまなホームデバイスをコントロールできるデスクトップコントローラー(HANGZHOU LIFESMART TECHNOLOGY、本社:中国)などのイノベーティブな製品・サービスが来場者の注目を集めていた。
韓国や台湾、フランス、オランダ、カナダ、シンガポール、インドなど各国・地域のパビリオンも設置され、その中に企業がブースを構えていた。韓国パビリオンは複数のエリアに設置され、100社以上の韓国企業が出展していた。ブラック ジャック トランプ やり方も、スタートアップ企業が集まる「エウレカパーク」内にジャパンパビリオンを設置。日本企業36社が出展した。参加企業からは「CESに初めて参加するが、商談につながる多数のブース訪問があった。2日目以降も頑張りたい」といった意気込みが聞かれた。
主催者の発表によると、CES 2023には174カ国・地域から来場登録があった。そのうち35%が米国外からとされる。また、60%は経営者、経営幹部、管理職などの上級レベルという。
(注1)新型コロナウイルス感染拡大の影響で、CES 2021はオンライン、CES 2022はハイブリッド形式で開催された。
(注2)CESイノベーション・アワードを受賞した企業はこちらのページで確認可能。
(石橋裕貴)
(米国、日本)
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