日本システム技術がチェンナイに法人設立

(インド、日本)

チェンナイ発

2023年01月13日

日本システム技術は1月6日、インド南部タミル・ナドゥ(TN)州チェンナイに孫会社バーチャル・カリバー・コンサルティング・インディア(VCCI)を設立したと発表した(法人設立は2022年11月)。日本システム技術はマレーシアのバーチャル・カリバー(VC)を2018年に買収、子会社化しており、今回VCを通じてVCCIを設立した。

VCは、統合基幹業務システム(ERP)ソフトウエアの1つのSAP製品(注)に関する事業を営んでいる。マレーシアでは国営企業などを顧客に持ち、ASEAN地域でもサービスを提供している。VCCIはソフトウエア開発やコンサルテーションを主要業務とし、デジタルトランスフォーメーション(DX)市場が急成長しているインドに拠点を持つことで、日本システム技術グループの成長促進につなげていく予定だ。

VCのマネジングディレクターの塩塚正勝氏によると(ヒアリング日:1月11日)、VCは既にインド国内に顧客を持ち、主にSAP製品について、一部業務を業務委託するビジネス・プロセス・アウトソーシング(BPO)のコンサルティングを行っている。VCCI設立により、これらの顧客に対して、インド国内からサービスを直接提供できるようになるという。チェンナイに進出を決めた理由としては、VCにチェンナイにゆかりのある人材が多いことや、ベンガルールに比べて給与やオフィス賃料が安い点を挙げていた。

(注)ドイツのSAP社が開発したERPを指す。ERPのシェアでは同社が最大手。

(浜崎翔太)

(インド、日本)

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