第1回IPEF公式交渉、韓国はサプライチェーンの安定化や多様化を目指す

(韓国)

ソウル発

2022年12月13日

韓国産業通商資源部は12月9日、同月10~15日にオーストラリア・ブリスベンで開催されている第1回インド太平洋経済枠組み(IPEF)公式交渉に、キム・ジョンフェ通商交渉室長を首席代表とする交渉団を派遣すると発表した。

韓国政府は域内サプライチェーンの安定化や多様化、気候変動への対応、クリーンエネルギーへの転換、デジタル関連ルール、協力体制を構築するため、交渉に主導的に参画する方針だ。

交渉を前にキム通商交渉室長は「世界の経済・産業の環境が急変し、インド太平洋地域の重要性が高まっている状況下で、IPEFはインド太平洋地域の協力関係に中心的な役割を果たし、グローバルの課題の解決策を模索する場にならなければならない」と述べた。さらに「IPEFには韓国の主要貿易相手国のみならず、半導体、バッテリー、重要鉱物など、韓国の核となる産業のサプライチェーンの安定化や多様化に寄与できる国が包括的に参加している。IPEFを通じ、新しく構築される通商秩序に先んじて対応することで、韓国の産業競争力の強化や輸出の拡大に寄与していく」と述べた。

(当間正明)

(韓国)

ビジネス短信 a0a9980f1d2fd6ea