いすゞモーターズ・サウジアラビア10周年記念式典が開催
(サウジアラビア)
リヤド発
2022年12月16日
サウジアラビア東部州ダンマン市で12月12日、いすゞモーターズ・サウジアラビア(IsuzuMotorsSaudiArabiaCompany:IMSAC)10周年記念式典が開催された。岩井文男駐サウジアラビア日本大使やサウジアラビア政府関係者ら250人が参列した。
IMSACは2012年、いすゞ自動車99%・いすゞモーターズアジア1%の出資で、東部州第2ダンマン工業団地に生産工場を設立した。セミノックダウン(SKD)方式による、中型トラック「Fシリーズ」と小型トラック「Nシリーズ」の生産を行っている。
IMSACの中村武社長は「この10年間は平たんな道のりではなかった。毎年、意欲的に様々なことにチャレンジしてきた。10年間を生産台数で振り返ると、年間720台生産からスタート、数年間は2,000台前後で推移し、2019年に4,000台を突破。2022年には約9,000台の生産をするまでに成長をした。昨今の世界情勢を見ると、今後10年、自動車産業はこれまでに経験したことがないような大きな変革に直面することになるだろう。また環境・脱炭素化社会への対応など、自動車メーカーが果たす社会的責任はこれまで以上に大きくなる。いすゞ自動車とIMSACは、サウジアラビアの発展に貢献し、信頼される企業となるためにさらに成長していく」と述べた。
また、いすゞ自動車の阿達克己常務執行役員は「いすゞ自動車は、サウジアラビアにおいて日本の自動車メーカーとしては初の生産工場を設立した。IMSACの累計生産台数は、操業開始以降3万3,000台となった。今後10~20年の間にさらに発展させ、日本とサウジアラビアの産業の架け橋として、サウジアラビアの発展に貢献することを目指したい」と述べた。
(林憲忠)
(サウジアラビア)
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