UNCTAD、テック企業誘致プログラムの食糧開発貢献でブラジル輸出投資振興局を表彰
(ブラジル、シンガポール、イスラエル、日本)
サンパウロ発
2022年12月16日
国連貿易開発会議(UNCTAD)は11月14日、農業分野での模範事例となる最も優れた取り組みとして、国際的なテック企業誘致プログラムを推進するブラジル輸出投資振興局(Apex-Brasil)を表彰した。
UNCTADによると、Apex-Brasilなどが企画立案した、トランプ ゲーム ブラック ジャック「スケールアップ・イン・ブラジル(Scale Up in Brazil)」(スタートアップ企業の製品サービスを検証してビジネス機会を提供することにより、ブラジル市場進出を支援するプログラム、注)が、同国での持続可能な食糧の投資や開発を促進し、世界の食糧安全確保に貢献することが評価された。
例えば、2020~2021年には、農業生産の最適化や疫病など病気を予測し、天候に左右されない革新的な技術やシステムを有するイスラエルのアグリテック企業が、同プログラムを通じて、ブラジルで新規ビジネスを獲得し、現地で雇用を創出するなどの成功を収めた。
同プログラムは現在、第3回の取り組みを行っている。第3回からは、日本のスタートアップ企業も参画し、ブラジル市場参入を目指している(2022年9月21日記事参照)。
(注)「Scale Up in Brazil 2022」は、Apex-Brasilを含むブラジルの政府機関が、イスラエル貿易投資庁、シンガポール企業庁(Enterprise Singapore)およびジェトロと共催で実施するプログラム。本プログラムは2019年からApex-Brasil、ABVCAP、ならびにイスラエル貿易振興庁(イスラエルトレード)が発案し開始。2022年から、対象国にシンガポールと日本が加わった。Scale Up in Brazilの詳細は、日本語ガイドライン、2021年12月22日記事、2022年5月25日記事、2022年6月10日記事を参照。
(松平史寿子)
(ブラジル、シンガポール、イスラエル、日本)
ビジネス短信 844329f78d514305