航空宇宙分野のエアロマート・トゥールーズ、オンライン ブラック ジャックは日本セミナー実施
(フランス、日本)
パリ発
2022年12月08日
航空宇宙分野の国際展示商談会であるエアロマート・トゥールーズ が11月29日〜12月1日、エアバスの本拠地のフランス・トゥールーズで開催された。同イベントは1996年から隔年開催で、2020年はオンライン形式、2022年は14回目で、4年ぶりのリアル開催となった。会期中には約45カ国から約1,500社、約3,000人が来場し、約1万6,000件の個別商談が繰り広げられた。
日本からは「あいち・なごやエアロスペースコンソーシアム」の主催するパビリオン傘下で、愛知県から参加した5社を含む全8社がリアル出展した。
うち、金属やガラス、シリコンなどの精密加工部品製造メーカーのテクニスコ(本社:東京都品川区)が単独出展した。同社は2019年から、新たなヒートシンク材料のシルバーダイヤモンド(通称:AgD)の開発・製造・販売を開始して以来、航空宇宙業界の引き合いが急増。欧米市場開拓の機会と考え、今回のエアロマート・トゥールーズへの参加を決めた。同社専務の村上友孝氏は「テクニスコの認知度向上に加え、新たなヒートシンク材料で将来的に大きな可能性があるシルバーダイヤモンドの絶好のPRの機会となった。今後も欧米の展示会に参加し、海外でのビジネスチャンスを増やしていきたい」と話す。
会期中に開催されたカンファレンスでは、サステナブル航空、サイバーセキュリティー、サプライチェーンの深化、ロジスティクス4.0 といったキーワードが多く言及された。
オンライン ブラック ジャックは会期3日目の12月1日に、日本の航空機産業に関するセミナーを開催した。
同セミナーでは、エアバスのサプライチェーンマネジメントで研修トレーナーを長年務めてきたOE-EXPERTSのシルバン・ブル氏を講師に迎え、日本の強みである自動車産業の製造工程を航空機産業に生かすことを提案した。来場者からは、日本の自動車や航空機の分野の優位性について質問が寄せられた。また、愛知県から次世代産業室長の江尻和聰氏を迎え、トヨタの本拠地、かつ航空機産業の集積地でもある同県の強みをアピールした。
(遠藤朋美)
(フランス、日本)
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