セガ・オブ・アメリカ、ギャンブル ゲーム 無料
(米国、日本)
ロサンゼルス発
2022年12月21日
セガ・オブ・アメリカは12月7日、米国カリフォルニア州アーバイン市で新本社オフィスの開所式を行ったと地元紙が報じた(「ロサンゼルス・タイムズ」紙12月14日)。新オフィスは、セガの出版部門と子会社でゲームの企画・開発を行うアトラスを集約することを目的としたもので、アーバイン市に新たに建てられたオフィスビルの「イノベーション・オフィス・パーク」内に設置されている。オフィスの規模は3万1,700平方フィート(約2,950平方メートル)で、235人の従業員を雇用するという。
開所式にはアーバイン市長のファラーラ・カーン氏が参加し、テープカットを行ったと報じられている。新本社オフィス設置にあたり、セガ・オブ・アメリカでプレジデント兼最高執行責任者(COO)を務めるイアン・カレン氏は「われわれは過去6~7年で大きく事業を拡大し、ゲームビジネスの成長も加速しており、以前のオフィスでは手狭になった」と述べたとされている。セガのゲームシリーズ、ソニックはハリウッドで実写映画化されており、2020年に公開された映画「ソニック・ザ・ムービー」の全世界興行収入は約3億2,000万ドルを記録した。また、2024年には第3作品の公開も予定している。
ゲーム事業、優秀な人材を求めアーバインに集まる
アーバインの「イノベーション・オフィス・パーク」は、複数のビジネスが集まる開発地となっている。同施設を運営する不動産会社アーバインでオフィス部門のプレジデントを務めるジョナサン・ブリンスデン氏は「アーバインにはSTEM(注)人材が集まってあり、ゲーム分野は特にそれらの人材が集中する分野の1つだ。イノベーション(・オフィス)・パークが建設されたのも、これらの人材を集め維持するためだ」と述べている。近郊にあるカリフォルニア州立大学アーバイン校は約3万7,000人の生徒を持つ大学で、特にeスポーツで米国をリードする大学という。アーバインには、ゲームソフトウエア大手のブリザード・エンターテイメントが本社を置くほか、アマゾンのゲーム開発部門であるアマゾン・ゲーム・スタジオの拠点もある。日系企業の中では、バンダイナムコが2021年11月に新設オフィスを設置しており、ゲームに関連したビジネスが集まっている状況がうかがえる。
(注)科学(Science)、技術(Technology)、工学(Engineering)、数学(Mathematics)の4分野の総称。
(サチエ・ヴァメーレン)
(米国、日本)
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