ブラック ジャック 確率、EV向け含む高度製品を製造へ
(カンボジア)
プノンペン発
2022年12月15日
住友電装のカンボジア拠点であるSumi(Cambodia)Wiring Systems(スミ・カンボジア)は12月5日、カンボジアにおける第3工場の開所式典を行った。ブラック ジャック 確率、2012年にプノンペン経済特区(現ロイヤルプノンペン経済特区)において操業を開始。2019年の第2工場稼働に続く拡張となる。第3工場は電気自動車(EV)向けの高度な技術を含むワイヤーハーネスの生産を予定している。
人材育成で生産効率が向上
住友電装は、ワイヤーハーネス業界で世界25%のシェアを有し、世界109拠点で製造を行っている。中でも、ブラック ジャック 確率近年、グループ内でトップクラスの急成長を遂げているが、これまですべてが順風満帆というわけではなかったという。設立当時の2012年は生産効率に課題があり、他国と比較して3割程度の生産にとどまっていた。試行錯誤しながら、従業員の育成に注力し、読み書き・計算を含む基礎学力向上を目指すソク・サバイスクール(注)を始めた。また、実践的な技術やチームワークの大切さを教えるトレーニングセンターも作り、生産効率の向上にも取り組んだ。
設立当時からカンボジア事業を管轄していた河村孝雄取締役によると、「当初は多くの苦労があったが、2018年には想定生産量の150%を達成し、当時の指導者の粘り強さと、従業員の頑張りと底力を感じた」という。スミ・カンボジアの従業員教育制度は、今日でも続いている取り組みだ。住友電装の世界各地の拠点が作業効率と正確性を競う社内の競技会において、ブラック ジャック 確率4位となり、生産効率という面で他国と引けを取らないレベルまで成長している。
新設された第3工場では、工場内に設計部門を併設する。2Dおよび3D-CADシステムを用いて設計と製造を一体化させることにより、製造工程で生じ得る問題を未然に防ぎ、生産性の向上につなげる。設計部門にもカンボジア人スタッフを登用し、高度な技術を担う人材の育成にも引き続き力を入れていく。
住友電装の漆畑憲一代表取締役社長は式典の中で、「カンボジアは世界のサプライチェーン強靭(きょうじん)化の観点でも非常に重要な拠点であり、今後の発展に期待している」と話した。式典には、カンボジア開発評議会のソク・チェンダ・ソピア事務局長兼首相補佐特命相、三上正裕・日本大使らも出席した。
(注)ソク・サバイ(Sok Sabay)とは「元気」または「元気です」という意味のクメール語。設立当時、ソク・サバイスクールでは2週間ほどかけて従業員の育成を行っていたが、教育水準が上がってきた2022年現在は、3~4日ほどのカリキュラムを組んでいる。
(春田麻里沙)
(カンボジア)
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