英国、5G/6Gの研究開発を加速、ブラック クイーン ブラック ジャック企業や政府との連携も強化
(英国、韓国、オーストラリア、 カナダ、米国、日本)
ロンドン発
2022年12月15日
英国政府は12月13日、第5世代移動通信システム(5G)と第6世代移動通信システム(6G)の無線技術と通信セキュリティーの研究開発強化のため、約1億1,000万ポンド(約183億7,000万円、1ポンド=約167円)を投じることを発表した。
このうち2,800万ポンドについては英国のヨーク大学、ブリストル大学、サリー大学に対して割り当て、フィンランドのノキア、スウェーデンのエリクソン、韓国のサムスンなど大手通信会社との提携による6Gなどのネットワークの設計・構築を支援する。
また、8,000万ポンドを投じて、中部ウエストミッドランズにネットワーク機器の試験施設「英国通信研究所(UK Telecoms Lab)」を設立する。この研究所は、モバイルネットワーク事業者やサプライヤーおよび研究機関が、5Gおよび6Gのセキュリティー、レジリエンス、性能の研究、試験を安全に行うことができる研究施設としての役割を担う。
英国ではサムスンが10月、エリクソンが11月にそれぞれ6G研究センターを設置することを決定しており、政府としても通信分野の研究において英国の地位を高める意向だ。
ブラック クイーン ブラック ジャックとの連携も強化
また、英国政府は同日、韓国と連携した、オープン・ラン(注)および関連技術の展開加速に向けた共同プロジェクトも発表した。英国側からは、通信事業者バージンメディアO2やサリー大学の5G/6Gイノベーションセンターなどが参画する。英国政府からの120万ポンドを含む300万ポンド超を拠出し、5Gオープン・ランシステムの電力効率改善に焦点を当てる。
12月8日には、政府はオーストラリア、カナダ、米国との間で、国際的な通信サプライチェーンと6G網の、レジリエンスと安全性の確保に関する共同声明を発表した。3カ国は、英国が4月に発表した5Gおよび6Gを含む通信網向けのオープン・ラン開発に関する原則(2022年5月9日記事参照)を支持。これにより、5G、6G網の構築・保守の国際市場への新規参入促進が期待されるとしている。
日本との間では、12月7日に日英政府間で立ち上げたデジタルパートナーシップの中で、5Gや将来の通信サプライチェーンにおけるベンダーの多様性拡大、将来の技術発展支援に向けた共同イニシアチブの拡充を行うとしている。
(注)通信網供給事業者の機器の相互運用を可能にする技術。
(島村英莉)
(英国、韓国、オーストラリア、 カナダ、米国、日本)
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