COP27で廃棄物半減を目指すイニシアチブ発足、日本政府も関心示す
(エジプト、日本)
カイロ発
2022年11月28日
エジプトで開催された第27回気候変動枠組み条約締約国会議(COP27)において、11月17日(ソリューションデー)に、「Global Waste Initiative 50 by 2050(2050年までに世界廃棄物を半減させるイニシアチブ)」が公表された。
同イニシアチブの目標は、2050年までに、アフリカで発生する固形廃棄物の少なくとも50%を処理し、再利用することだ。世界では1人当たり1日平均0.74キロの固形廃棄物を排出、その約40%が埋め立て、もしくは野積みされ、メタンガスの発生源となっているという。
この取り組みには、日本政府の関心も高く、COP27に参加した西村明宏環境相は、前日11月16日に、メタン発生を抑制するごみ処分場の技術を日本はアフリカなどに技術支援していると紹介した。さらに、ジャパンパビリオンでは(2022年11月8日記事参照)、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が、衛星を使ってメタンを含む温室効果ガスを観測する技術を紹介した。
(福山豊和)
(エジプト、日本)
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