スターバックス1号店がビエンチャンにオープン

(ラオス)

ビエンチャン発

2022年11月16日

米国のコーヒーチェーン大手スターバックスは113日、ラオスの首都ビエンチャンのショッピングモール「パークソン」内に、ラオス1号店をオープンした。アジア太平洋地域で15カ国・地域目、世界で84カ国・地域目の進出となる。オープン初日は記念グッズの配布があることもあり多くの人でにぎわった。

スターバックスは、香港の外食大手マキシム・グループ傘下のコーヒー・コンセプツ(ラオ)に対してラオスでのフランチャイズ権を付与している。同社が202011月にラオス進出を発表した際は、2021年夏までに1号店をオープンするとしていたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で遅れた。同社は今後、ビエンチャンだけでなくルアンパバーンなどにも店舗を拡大する計画だ。

オープン時のラテ(トールサイズ)の価格は143,500キープ(約348円、1キープ=約0.008円)に設定された。地場系の人気カフェチェーンのジョマ(JOMA)・ベーカリーカフェでは31,000キープ、タイ系のカフェ・アマゾンでは2万キープであることと比較すると割高だ。

ジェトロのインタビューに対し、店舗マネジャーのビクシアン・フォンシー氏は、オープン当初の来客は既に外国のスターバックスに親しみを持っている顧客層が中心になるとみているという。今後、国産コーヒーに親しんできたラオスの一般国民にスターバックスのコーヒーが受け入れられるかが注目される。

ラオスではロッテリアや、ミスタードーナツ、ピザカンパニー、テキサスチキンなどの飲食チェーンがフランチャイズで既に進出している。コンビニエンスストアでは、タイのミニビックCが店舗ネットワークを拡大しているほか、セブン-イレブンが進出を発表している。

写真 ビエンチャンにオープンしたスターバックス1号店の様子(ブラック ジャック ブラック クイーン撮影)

ビエンチャンにオープンしたスターバックス1号店の様子(ジェトロ撮影)

(山田健一郎、パーソン・ワントゥアソン)

(ラオス)

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