アーメダバード・メトロのフェーズI開業、フェーズIIも進行
(インド)
アーメダバード発
2022年11月29日
インド西部のグジャラート(GJ)州アーメダバードで10月2日、メトロのフェーズIの東西線が開業した。10月6日には南北線も開業し、フェーズIの全線で一般乗客の利用が開始した。フェーズIはアーメダバードを東西線、南北線の2つの路線で結ぶ全32駅からなり、全長は40.03キロ(東西線21.16キロ、南北線18.87キロ)。2019年3月に一部区間で運行を開始し(関連カジノ ブラック ジャック)、残りの区間も2021年中に開通を予定していたが、用地取得手続きなどで工期が遅れ、約1年越しの全線開通となった。一般乗客の利用開始に先立ち、9月30日には開業式典が行われ、ナレンドラ・モディ首相も参加した(2022年11月15日付地域・分析レポート参照)。
運行開始から23日間の乗客数は延べ864万人で、特に週末に多くの乗客がメトロを利用している(「デシグジャラート」紙10月25日)。メトロの信号システムや自動料金収受(AFC)システムを納入している日本信号によると、各路線の同時走行車両数を開業当初の5本から7本に増便し、運行間隔も30分間隔から18分間隔に短縮しているという。運賃は初乗り料金が5ルピー(約8.5円、1ルピー=約1.7円)から、最大で25ルピーだ(11月現在)。
現在、アーメダバード・メトロ・プロジェクトは、フェーズIIの計画が進行中だ。フェーズIIでは、南北線を北端のモテラ・スタジアム駅から州都ガンディナガールのマハトマ・マンディール会議場まで拡張する(22.8キロ、20駅)ほか、グジャラート・ナショナル法科大学からグジャラート国際金融テックシティー(通称:GIFTシティー、新たな優遇税制でさらなる成長が望まれるGIFTシティー(ブラック)を結ぶ路線も開通する〔グジャラート地下鉄公社(GMRC)のウェブサイト参照〕。
さらに、GMRCとアーメダバード国際空港(Ahmedabad International Airport Limited:AIAL)などの関係者によると、メトロのフェーズIIの一部としてアーメダバード空港までの路線を開通させる計画が進行している。運行開始は2025年を予定しており、アーメダバード国際空港に到着した旅行者はメトロに直接アクセスすることが可能になる(「タイムズ・オブ・インディア」紙10月25日)。
(飯田覚)
(インド)
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