ロンドンでクライメート・テクノロジー・ショー開催

(英国)

ロンドン発

2022年11月01日

英国ロンドンで10月19~20日、ロンドン・クライメート・テクノロジー・ショー2022が開催外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますされた。政府機関や投資家、クライメートテック関連の大企業、スタートアップなどが集まり、展示会とカンファレンスが行なわれた。

環境庁のジェームズ・べバン氏は初日の基調講演外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますで、気候変動対策の加速には民間部門の投資が不可欠とした。また、2019年に発表したグリーンファイナンス戦略(特集:ブラック ジャック ディーラーが歩む循環型経済への道ブラック)と、2021年に発表した持続可能な投資のロードマップ(2021年10月25日記事参照)に言及。環境庁としては環境・食糧・農村地域省(DEFRA)と連携し、自然環境投資準備基金(NEIRF)を通じて、環境団体や企業に対し自然保護プロジェクト向けに1,000万ポンド規模(約17億1,000万円、1ポンド=約171円)の補助金を提供しているとした。

展示会には、電気自動車(EV)や水素、人工知能(AI)、二酸化炭素(CO2)の回収・有効利用・貯留・(CCUS)、スマートホーム、昆虫タンパク質など、さまざまな革新的な技術を開発しているスタートアップなどが参加。

近年、持続可能性や環境・社会・ガバナンス(ESG)を意識する企業からのクライメートテックへの注目は高まっている。オランダのベンチャーキャピタル(VC)関連調査会社ディールルームが2021年10月に発表した報告書PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)では、2016年~2021年のクライメートテックへのVC投資額で英国は米国、中国、スウェーデンに次いで第4位となっている。また、クライメートテックのスタートアップ数ではロンドンが欧州で第1位の都市とされている。

イベントに出展していたスタートアップは、ロンドンのエコシステムがクライメートテック分野には適しており、また、英国は同分野に関連する補助金も豊富で、注目度の高さは今後も続くとみていると話した。資金調達については、新型コロナウイルス感染拡大時と異なり、投資家などと対面で話せるようになったため、より調達がしやすくなったとコメントした。

(レイナー・あや)

(英国)

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