2023年からポリ塩化ビニル床タイルの品質検査の実施が必要に
(台湾)
中国北アジア課
2022年10月20日
台湾の経済部標準検験局(BSMI)は10月18日、輸入および域内製造のポリ塩化ビニル(PVC)床タイルについて、2023年1月1日から検査を実施すると発表した。
BSMIによると、2020~2021年に市販されたプラスチック床タイルを検査したところ、50件中28件で可塑剤の含有量が台湾の標準規定に適合していなかったという。可塑剤は、内分泌かく乱物質(環境ホルモン)で、乳幼児の健康への影響が懸念されることから、同局は該当商品の品質を厳しく検査するとしている。
具体的な検査対象は、成分または材料にポリ塩化ビニルを含み、新素材を利用して製造されたもの、または14歳以下の児童の関連施設などで使用しない旨の表示がされていないもの。検査は、標準規格のCNS8906「ポリ塩化ビニル床用タイル」を基準として、適合宣言書(符号性声明)によって行う(注)。なお、台湾の標準規格はBSMIのシステムから検索できる(中国語、英語)。プラスチック床タイルは、検査を完了し、検査ラベルを貼付したのち、台湾市場で販売することが可能となる。検査ラベルのサンプルおよび、同検査に関する問い合わせ先は、BSMIの発表資料から確認できる。
(注)製造業者および輸入業者が、BSMI指定の試験所で、基準に従って試験を行い、製品が規格を満たしていることを確認する。そのうえで、符号性声明書に署名を行い、規格に適合していることを証明する。なお、製造業者および輸入業者は、試験結果および関連技術文書と、符号性声明書を保管する必要がある。詳細はBSMIのホームページ参照。
(柏瀬あすか)
(台湾)
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