新型コロナ新規感染者数が感染拡大以降で最も低い水準に
(ボリビア)
リマ発
2022年10月18日
ボリビアのジェイソン・アウサ保健スポーツ相は10月10日の記者会見で、第40週(10月第1週)の全国の新型コロナウイルス新規感染者数は感染拡大(2020年4月)以降、最も少ない376人(前週比19.0%減)で、死者もいなかったと報告した。その上で「ボリビアの感染者数は10週連続で減少しており、感染拡大第5波の死亡率も0.1%と、第1波の6.2%を大きく下回っている。ボリビアはパンデミック克服の勝利に近付きつつある」と強調した。
ボリビア保健スポーツ省(MSyD)傘下の国家保健ブラック ジャック サイトシステム疫学監視網(SNIS-VE)のデータによると、2022年第39週(9月第4週)までの新型コロナ累計感染者数は110万8,316人、累計死者数は2万2,237人を記録している。地域別では、東部サンタクルス県が累計感染者数40万1,230人(全体の36.2%)、累計死者数8,988人(同40.4%)と最も多く、ラパス県が累計感染者数20万844人(18.1%)、累計死者数3,146人(14.1%)と続いている(添付資料表参照)。
MSyDはまた、18歳以上に対する新型コロナワクチンの総接種回数(注)が10月13日までに1,515万5,331回に達したと発表した。接種回数別では、1回目接種者数は636万4,581人、2回目は516万4,705人、単発接種〔1回接種で済むジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)製ワクチン使用〕は99万8,652人、3回目接種217万4,719人、4回目接種45万2,674人に上るとしている。MSyDが発表しているボリビアの人口(1,200万6,031人、2022年度予測)を基に、2回接種完了者数とJ&J製ワクチン接種完了者数を合わせた数字から算出される同国の接種完了率は51.3%と、依然低い水準にとどまっている。また、5歳から11歳の児童、12歳から17歳の若者に対する接種回数は282万1,870回に上っている。同年齢層の接種回数別接種者数は、児童の1回目接種が80万9,441人、2回目57万9,732人に達しており、若者は1回目80万999人、2回目63万1,698人になっている。
(注)ボリビア全土でのスプートニックV、アストラゼネカ、シノファーム、ファイザー、J&J製ワクチンの1回目から4回目、ならびに単発接種の合計。
(設楽隆裕)
(ボリビア)
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