米主要港、ブラック ジャック トランプ 無料.5%増、東海岸の港で物流混乱が継続、全米小売業協会
(米国)
ニューヨーク発
2022年10月12日
全米小売業協会(NRF)と物流コンサルタント会社ハケット・アソシエイツが発表した「グローバル・ポート・トラッカー報告」(10月7日)によると、8月の米国小売業者向けの主要輸入港(注)の輸入コンテナ量は前月比3.5%増の226万TEU(1TEUは20フィートコンテナ換算)だった。主要コンテナ港の輸入量については、2022年前半は前年からの増加が見られたものの、2022年末にかけては単月で、過去2年ほどで最低の水準に落ち込む見通しとしている。
今回の発表について、ハケット・アソシエイツの創設者ベン・ハケット氏は「米国の輸入量の伸びは、アジアからの貨物を中心に失速している」と述べた上で、「輸送会社が出荷能力を削減しているのは、消費者が消費を続けている一方で、品ぞろえの豊富な小売業者の商品需要が減少していることを反映している」と指摘した。また「中国の10月のゴールデンウィーク休暇中の工場閉鎖や、中国政府が続けているゼロコロナ政策が生産に影響を与えており、太平洋(の西に位置する東アジア)側からの貨物積載需要も減少している」ことも失速の要因として挙げている。
グローバル・ポート・トラッカーの見通しでは、9月の主要輸入港の輸入コンテナ量は前年比3.0%減の207万TEUになるとされ、少なくとも2022年末まで減少傾向が続くと推定している。また、12ブラック ジャック トランプ 無料196万TEUと予測し、単月の輸入コンテナ量としては、2021年2月以来の低水準に落ち込むとしている。
米国西海岸への物流混雑は落ち着いてきているものの、一部の貨物が東海岸への輸送に切り替わったことで、東海岸の港湾では引き続き取扱貨物量が増加しており、物流への圧力がかかっている。東海岸で最も多くのコンテナ貨物を取り扱うニューヨーク・ニュージャージー港では、8月の輸出入コンテナ取扱量が84万3,191TEUに達し、ロサンゼルス港(80万5,314TEU)とロングビーチ港(80万6,940TEU)の両港を抑えて全米でも最大のコンテナ貨物取扱港となるとともに、同港史上4番目の単月での取扱量を記録した。また、同港での月別貨物取扱量のうち上位5つの月は全て2022年に記録したもので、過去に前例のないペースで同港の利用が拡大している状況がうかがえる(CNBC9月24日)。
同港港湾局のケビン・オトゥール会長は「(港湾のコンテナ取扱量が)新型コロナウイルス感染拡大前の水準を上回っている」とした上で、「実際のインフラを補完するための鉄道計画としゅんせつにより、4、5年前には実現しなかったようなコンテナ量を扱えるようになった」と説明している。
(注)主要輸入港には、米国西海岸のロサンゼルス/ロングビーチ、オークランド、シアトル、タコマ、東海岸のニューヨーク/ニュージャージー、バージニア、チャールストン、サバンナ、エバーグレーズ、マイアミ、ジャクソンビル、メキシコ湾岸のヒューストンの各港が含まれている。
(樫葉さくら)
(米国)
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