UAEルル・グループがアーメダバードに最大級のメガ・モール計画

(インド)

アーメダバード発

2022年10月25日

ルル・グループ・インターナショナル〔アラブ首長国連邦(UAE)アブダビ本社〕が300億ルピー(約540億円、1ルピー=約1.8円)を投資し、グジャラート(GJ)州アーメダバードに、インド最大級のショッピングモールを建設する計画が明らかになった。

ルル・グループ・インターナショナルは、2000年にユスフ・アリ氏によってインドのケララ州トリシュールで設立され、年間売上高は約80億ドル。ハイパーマーケットの運営から、ショッピングモールの開発、商品の製造、食品加工、商取引、ホスピタリティ、不動産、金融に至るまで、国際的な事業ポートフォリオを持つコングロマリットだ。同グループは、主に中東、アジア、米国、欧州の23カ国で戦略的に事業を展開している。

今般、アーメダバードに建設予定のメガ・ショッピングモールは、同グループ小売店舗ルル・ハイパーマーケットを中核とするもよう。建設予定地の買収は最終段階となっており、2023年初めにも工事が着工される見込みだ。同モールには、300以上の国内外のブランドショップ、フードコートなどが入る予定で、インド国内で運営するモールとしては5カ所目となる。モール開業により、GJ州で6,000人の直接雇用と12,000人以上の間接雇用を創出する見込みだ(「インディアン・エクスプレス」紙1018日)。

同グループのユスフ・アリ会長は「GJ州は、かつての州首相であり現インド首相であるモディ首相のダイナミックなリーダーシップと、現在のブペンドラ・パテル州首相の賢明なリーダーシップにより、大きく発展してきた。近年、GJ州は、その最先端の施設とビジネスのしやすさから非常に注目されている」と述べ、同州のビジネス環境の有望性、市場性に期待し、将来インドを代表する一大消費市場に成長するものと確信しているようだ。現在、アーメダバード市内の主要なメガ・モールとしては、「アーメダバードONE」「イスコン・メガモール」などがある(2022年8月30日付地域・分析レポート参照)。

(古川毅彦)

(インド)

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