チェコ自動車大手シュコダ・オート、トランプ ゲーム ブラック ジャック
(チェコ、ベトナム、インド、ロシア)
プラハ発
2022年10月13日
チェコ自動車大手シュコダ・オートは10月7日、トランプ ゲーム ブラック ジャックすることを発表した(プレスリリース)。
同社は2023年以降に順次、「コディアック」「カロック」「スパーブ」「オクタビア」の4車種の欧州からベトナム向け輸出を開始する。2024年にはベトナムで「クシャック」「スラビア」の2車種を現地組み立て(CKD)方式で生産を開始する。2025年以降にはバッテリー式電気自動車(BEV)「エニヤックiV」もベトナムへ輸出する計画だ。タインコン・モーター(ベトナム)がパートナー企業として輸入・販売、CKD生産を担当する。同社は現在、ベトナム北部クアンニン省でシュコダ・オート向けの生産ラインを建設している。
シュコダ・オートのベトナム市場への期待は高い。ベトナムは約1億人の人口を抱えており、東南アジアで第4の市場規模を持ちながらも、乗用車の保有台数は1,000人当たり34台にとどまるなど、拡大の余地は大きいとしている。2020年に発効したEU・ベトナム自由貿易協定(関連ブラック ジャック 無料)により、乗用車の関税が2030年までに段階的に廃止されることも、欧州メーカーにとってはプラスに働くと判断した。
ロシアに代わる国外市場開拓が急務
シュコダ・オートは国外市場開拓を積極的に進めている。2021年の販売先を地域別にみると、チェコ国外が90.9%を占めるが、欧州以外は20.4%にとどまる(同社の2021年年次報告書)。同社は2030年までの経営戦略「ネクストレベル」で、欧州以外の市場開拓を優先分野の1つに位置付けている。インド市場開拓の一環として「インディア2.0」プロジェクトを推進しており、2021年にスポーツ用多目的車(SUV)「クシャック」、2022年にはセダン「スラビア」の現地生産を開始した。販売は好調で、2021年のインドでの販売台数は2万2,779台と前年から倍増した。ベトナムでCKD生産するのもこの2車種で、インドでは現在、ベトナムに供給する部品の生産拠点を建設している。
一方、同社はロシアのウクライナ侵攻を受けてロシア事業を停止している。同社にとってロシアはドイツに次ぐ第2の販売市場で、2021年のロシアでの販売台数は9万433台と、全世界販売台数(87万8,202台)の10.3%を占めていた。シュコダにとっては、ロシアに代わる国外市場の開拓が急務となっている。そのため、ベトナム市場参入については「ロシアに代わる市場を開拓することは理にかなっている」(「チェコ経済新聞」10月10日付)と評価する声がある。
(志牟田剛)
(チェコ、ベトナム、インド、ロシア)
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