ワンピース・フィルム・レッド、全国60館で公開

(ルーマニア、日本)

ブカレスト発

2022年10月13日

ブカレスト市の映画館で106日、「ワンピース・フィルム・レッド外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」のルーマニアプレミア上映が行われ、多くの映画関係者やアニメファンが訪れた。

東映アニメーション・ヨーロッパ(所在地フランス・パリ)の河内(こうち)隆次社長はジェトロに対し、「2004年の当社設立以来、欧州でたくさんの作品をリリースしてきたが、ルーマニアでの作品公開は初めてだ。オリジナル音声をファンに届けるために、ルーマニア語字幕を用意した」と話した。同社の芦辺陽子フィルムセールスマネジャーによると、同作品のルーマニア配給を手掛けることになったバッド・ユニコーン(Bad Unicorn)を知ってから1年かけて交渉し、準備してきたという。1014日から全国約60館で5週間から10週間、公開される。

バッド・ユニコーンのシュテファン・ブラデア共同経営者(Co-Owner)はジェトロに対し、全国60館という公開館数はいかに国内のファンの期待が大きいかを示していると話した。同社は日本の作品としては20222月に細田守監督の「竜とそばかすの姫」(英語タイトル「Belle」)を全国公開した実績を持つ。

ルーマニアでは日本の芸術やアニメの愛好者が多く、年1回開催される日本語能力試験(JLPT)には、2021年に約500人が受験するなど、日本語学習が一定の人気を保っている(2022年6月9日記事2022年7月13記事参照)。

首都ブカレスト市内の大手書店チェーンでは、コミックコーナーに広い売り場を確保しており、ハリウッド映画や日本アニメのコミック版やキャラクターグッズの陳列割合が米国と日本で約半々となっている。

写真 ルーマニアプレミアに集まったファン(許可を得て実写 版 ブラック ジャック撮影)

ルーマニアプレミアに集まったファン(許可を得てジェトロ撮影)

(西澤成世)

(ルーマニア、日本)

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