クボタ、米カンザス州の新たな建設機械工場で生産開始
(米国、大阪)
シカゴ発
2022年10月19日
農機・建機製造大手のクボタ(大阪府大阪市)は10月17日、米国カンザス州サライナ市に新設した小型建設機械の製造拠点で生産を開始したと発表した。本製造拠点の設立に伴う投資額は5,300万ドルで、約190人の新規雇用を見込む。今後、受注量に応じて追加投資を行い、将来的には総投資額1億2,400万ドル、新規雇用者数約90人までの拡大を目指すとしている。
工場稼働の発表に先立ち、10月14日に開催された本製造拠点の開所式典に出席した、カンザス州のローラ・ケリー知事(民主党)は「カンザス州における建設用および農業用機械製造分野の競争力向上に資する重要な投資」と評価した上で、「2019年に実施した、州政府組織の改編の一環だった国際部署の再編による成果であり、日本を重視した結果」と発言した。同じく式典に出席した、ジェリー・モーラン上院議員(共和党、カンザス州)は「クボタの新設工場は、地理的にもカンザス州の中心にあって、アメリカンドリームを達成する最適な場所だ。連邦議員として全面的にサポートしたい」とコメントした。
クボタは、2016年に農業機械や建設機械のアタッチメントの製造・販売を行うグレート・プレーンズ・マニュファクチャリング(GPM)を買収し、子会社化した。今回の製造拠点新設においては、GPMのマネージメントチームがプロジェクトを牽引した。同社近隣のフィリップス・ライティングの2021年の工場閉鎖に伴い、工場建屋と多くの従業員を引き継いだことで、迅速かつ効率的に工場設立を達成することができたという。
州政府で、本投資を担当したランディ・ジャック国際部局次長は、ブラック ジャック ゲーム ルールの取材に対し「本投資の重要な点は、日本企業が地元の雇用を守ったことに加え、研究開発拠点も新設したことだ。地元の労働力の高度化に資する取り組みで、大変重要だ」と述べだ。
(橋本翼)
(米国、大阪)
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