公文式教室、成績優秀者の受賞セレモニーを開催
(バングラデシュ)
ダッカ発
2022年10月20日
公文教育研究会(本社:大阪および東京)は、バングラデシュを中心に活動する世界最大級のNGO団体のブラック(BRAC)と提携し、2017年から同国で公文式教室を開設している。10月8日、ダッカ市内のBRACセンターにおいて、同教室の成績優秀者を表彰するセレモニーが開催された。英語と数学のそれぞれの教科において、学習の進度が、学校の当該学年相当よりも1学年分以上進んでいる生徒が銅賞、2学年分以上進んでいる生徒が銀賞、3学年分以上進んでいる生徒が金賞をそれぞれ受賞した。受賞者は合計で、延べ300人以上の生徒となった。同セレモニーには、受賞した生徒とその家族などに加え、伊藤直樹駐バングラデシュ大使やズナイド・アハメド・ポロクICT担当国務相、K・M・カリム文化国務相らが出席した。
2022年10月現時点で、ダッカ市内では4カ所の公文式教室が運営されており、中高所得の家庭の生徒を中心に、約790人の生徒が学習している。同教室は、2022年中にさらに3カ所の教室の開設を予定しており、2023年中には教室数を14カ所まで増やすことを計画している。さらに、2022年8月には、ストリートチルドレンの支援などを行うNGO団体エクマットラ(本社:ダッカ)が運営するエクマットラ・アカデミーと連携した。そして、タブレットを活用して生徒が公文式の学習を行う新たな取り組みを開始した。同アカデミーでは、現在50人程度の生徒が公文式の学習を行っている。同取り組みを皮切りに、将来的には、教室運営で得た収益を活用し、貧困層の子供たちを対象として、BRACが無償で運営しているBRACスクールに、公文式学習を導入していくことを目指している。また、公立の学校への公文式教育の導入も視野に入れているとのことだ。
(薄木裕也)
(バングラデシュ)
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