ハンガリー、エネルギー多消費型の中小企業向けに補助金制度を設定
(ハンガリー)
ブダペスト発
2022年10月06日
ハンガリーのナジ・マールトン経済発展担当相は9月17日の記者会見で、エネルギー多消費型(注1)の中小企業に対する新たな支援策を発表した。支援プログラムは、(1)電気・ガス料金の高騰に対する差額補填(ほてん)の支援策、(2)省エネルギー(エネルギー効率化)のための投資補助金給付策の2種類。ともに10月20日から12月15日までに登録を行うことが必要。
〇電気・ガス料金高騰に対する差額補填
対象は2022年10月から12月までの3カ月分。当該3カ月間の電気・ガス料金を前年同期と比べて増加した額の50%について、補助金を申請することができる。このプログラムは技術・産業省が運営する(応募先も同省)。申請のためのプラットフォームは10月20日からオープン予定。
〇省エネ(効率化)のための投資補助金給付
エネルギー多消費型中小企業による省エネルギー(エネルギー効率化)投資を目的としたローン(注2)に対して、政府の支援(最大15%)を受けることができる。ハンガリーでは通常、銀行ローンは計画の70%程度が融資対象なので、自己資本分の半分程度を国が補助するということになる。ただし、補助金受給の条件は2024年末までに当該投資が完了していることと、2023年12月末時点での従業員数が現在の90%を下回らず雇用を維持していることの2点。
また、両プログラムとも、登録を行った後に補助金申請を行う必要があり、その申請期限は2022年12月26日までとなっている。申請に必要なブラック ジャック ゲーム ルールは政府の当該サイト(ハンガリー語)から確認できる。
今回の支援プログラムは、ハンガリーのTEÁORコード(事業活動分類コード)に基づく製造業の企業、または売上高の50%以上を製造業から得ている中小企業が対象で、約1万社に上る見込み。
(注1)EUの定義では、2021年のエネルギーコストが純売上高の3%に達した企業。
(注2)2022年8月に開始された「セーチェニ投資ローン・マックス」(国の金利補助付き融資プログラム)によるローン。
(バラジ・ラウラ)
(ハンガリー)
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