カナダのシャンパーニュ・イノベーション・科学・産業相、国葬参列の訪日中にEV・充電分野への投資求める
(カナダ、日本)
米州課
2022年10月05日
カナダのフランソワフィリップ・シャンパーニュ・イノベーション・科学・産業相は9月29日、25日からの訪日を終えたことをニュースリリースで発表した。訪日は安倍晋三元首相の国葬参列が目的で、当初はジャスティン・トルドー首相が参列する予定だったが、カナダ国内のハリケーン対応のため訪日をキャンセルしたことに伴い、シャンパーニュ氏が急きょ代理として訪日した(2022年9月22日記事参照、2022年9月26日記事参照)。
国葬でシャンパーニュ大臣は安倍昭恵夫人に哀悼の意を表し、日本の歴代首相で在任期間が最長だった安倍元首相のリーダーシップとビジョンをたたえ、カナダと日本との親密で永続的な友好関係について強調した。また、ツイッターでは、岸田文雄首相と日本国民に心からの哀悼の意を伝えたことを、安倍元首相の祭壇の写真や岸田首相にあいさつする自身の写真とともに発信した。
ニュースリリースでは、今回の訪日中、林芳正外相や西村康稔経済産業相と会談し、エネルギー安全保障や経済成長、インド太平洋地域のルールに基づく経済秩序への支援など、幅広い問題について両国の協力を深める方法について話し合ったことを伝えたほか、電気自動車(EV)やバッテリーの製造業者と会談し、カナダを信頼できる魅力的な経済パートナーとして宣伝したことも紹介している。
ツイッターでは、EVやバッテリー関連産業で、カナダが「グリーンサプライヤー」として選ばれ得る存在であることを、トヨタやプライム プラネット エナジー&ソリューションズにアピールしたことを投稿した。カナダに雇用増加と成長をもたらすことができるよう努力を続けるとしており、投資誘致に向け積極的に動いたもようだ。
シャンパーニュ大臣は7月上旬にも東京や名古屋、大阪を訪れ、萩生田光一・前経済産業相や日本企業の幹部らと会談している(2022年7月8日記事参照、2022年7月12日記事参照)。
(高山さわ)
(カナダ、日本)
ビジネス短信 250e3c3191c68c31