米ロサンゼルス港、ゼロエミッショントラック導入に向けてインセンティブ資金提供開始を発表

(米国)

ロサンゼルス発

2022年09月16日

米国ロサンゼルス港湾局は913日、同港で運行するコンテナ輸送用のゼロエミッショントラックを購入するインセンティブ資金として総額500万ドルの提供を開始すると発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。

ロサンゼルス港湾委員会は202111月、同港に出入りする積載コンテナの荷主から20フィートコンテナ1個当たり10ドルを徴収することを決め、202241日から実際に徴収を開始し、クリーントラック基金として積み立ている。徴収する金額は年間約4,500万ドルを見込んでおり、今回の資金提供はその基金の一部が活用され、サンペドロ湾大気浄化対策計画では、2035年までにロサンゼルス港とロングビーチ港で使用するトラックのゼロエミッション化の達成を目標としており、その実現に向けた一環として位置付けられている。

インセンティブ資金の提供に当たっては、カリフォルニア州大気資源局(CARB)が立ち上げた既存のHVIP外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(注)と呼ばれるプロジェクトを活用する。クラス8(大型)トラックの購入者には、ロサンゼルス港かロングビーチ港の港湾施設に、購入から3年間に年間50回以上(各種港湾施設のうち、ロサンゼルス港では最低25回以上)のコンテナ輸送サービスを提供することなどを要件として、15万ドルがゼロエミッショントラックの購入インセンティブ資金として与えられる。

ロサンゼルス港湾局のジーン・セロカ局長は今回の取り組みについて「世界で最もクリーンなトラックへの移行を支援するために、ロサンゼルス港が計画している多くの資金調達イニシアチブで最初のもの」と説明している。

(注)Hybrid and Zero-Emission Truck and Bus Voucher Incentive Projectの略。このプロジェクトでは、ゼロエミッショントラックなどを手頃な価格で購入可能とするインセンティブ資金を提供している。

(永田光)

(米国)

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