2024年米大統領選共和党予備選、フロリダ州現職知事の支持がトランプ氏上回る、各種世論調査

11月の米国中間選挙と同日に実施される州知事選挙で、フロリダ州では共和党現職候補が優位にあること、2024年大統領選挙共和党予備選では現職州知事への支持がドナルド・トランプ前大統領を上回ったことが、同州の世論調査から分かった。

米国メディア、USAトゥデイとボストンのサフォーク大学が9月21日、フロリダ州の州知事選などに関する世論調査結果（注1）を発表した。それによると、州知事選で誰に投票するかという問いに対しては、現職で共和党のロン・デサンティス氏が48％と、民主党候補のチャーリー・クリスト氏（元州知事、現・連邦下院議員、41％）を7ポイントリードしている。

2024年大統領選挙の共和党予備選に関する設問で、トランプ氏とデサンティス氏の対決になった場合、いずれに投票するかという問いに対して、今回、注目されたのは、デサンティス氏の48％に対しトランプ氏は40％で、デサンティス氏が8ポイントリードしたことだ。2022年1月の同様の調査結果（トランプ氏47％、デサンティス氏40％）から、逆転したかたちだ。

サフォーク大学政治研究センターのデビッド・パレオロゴス所長は、必ずしもデサンティス氏が他の共和党優勢の主要州でリードすることを意味することではないとしながらも、「共和党の有権者がトランプ氏から離れ、デサンティス氏への選好の変化を示唆する1つのポイントだ」と述べた（「ニューズウィーク」誌電子版9月21日）。

また、中間選挙の議会選挙に関し、経済誌「エコノミスト」と調査会社ユーガブが9月に実施した世論調査（注2）で、もし今日議会選挙が行われたら地元の民主党、共和党のいずれの候補に投票するかという問いに対して、民主党候補が45％と、共和党候補（40％）を5ポイントリードした。調査会社モーニング・コンサルトと政治専門誌ポリティコが9月に実施した世論調査（注3）でも、同様の設問で民主党候補が46％と、共和党候補（41％）を5ポイントリードする結果だった。

（注1）実施時期は9月15～16日。対象者はフロリダ州の投票予定者500人。

（注2）実施時期は9月17～20日。対象者は全米の成人1,500人。

（注3）実施時期は9月16～18日。対象者は全米の登録有権者2,005人。

（松岡智恵子）