エネルギー技術展示会「SETA2022」がバンコクで開催
(タイ)
バンコク発
2022年09月22日
エネルギー分野における大規模展示会「サステナブル・エネルギー・テクノロジー・アジア(SETA)2022」が9月20日から22日にかけて、バンコク国際展示場(BITEC)で開催している。ジェトロはジャパンパビリオンを設置し、日系企業9社がエネルギー関連製品・技術を展示した。出展企業および展示品は、ジェトロのウェブサイト(2.6MB)で閲覧できる。
出展企業の1社である三菱重工業は、エネルギー・トランジション、脱炭素に向けたさまざまなソリューションを紹介した。工場全体の設備を自動制御するシステムを用いた省エネ技術、二酸化炭素(CO2)回収・有効利用・貯留(CCUS)技術、水素/アンモニア・ガスタービン技術などが、在タイ企業の関心を集めていた。
ゴーフォーイット・コーポレーションは、施設内でのセントラル空調対応の省エネシステム「エコビジョン」を展示した。同システムでは、冷却水の流量を自動制御することにより、以前より電力使用量を抑えることができる。タイでは大手病院などで導入されているという。
住宅設備大手リクシルのタイ法人であるトステム・タイは、ソーラーパネルを設置する際に用いるアルミ部品(ソーラパネル固定クランプ)を展示。タイでは、屋上ソーラーパネルの設置が進んでおり、関連製品への需要が高まっている。同社工場でもソーラーパネルを設置し、電気料金の節減やCO2削減に効果が表れている。
複数の出展企業に話を聞くと、タイではCO2排出量の削減に向けたニーズが高く、日系をはじめ在タイ製造業がブースに多数来訪しているという。
グローバル電機大手も出展
日本企業以外にも、ゼネラル・エレクトリック、シーメンス、ファーウェイといったグローバル電機大手が出展していた。ファーウェイは、大規模なソーラー発電システムなどを紹介した。
一部の電気自動車(EV)メーカーも展示しており、中国の合衆新能源汽車のタイ法人NETAオートは「NETA EV」を展示した。同車両はフル充電で384キロ走行できるとしており、価格は54万9,000バーツ(約214万円、1バーツ=約3.9円)だった。
(北見創)
(タイ)
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