訪日団体旅行購入者の7割、40万円以上のパッケージ購入
(シンガポール)
シンガポール発
2022年09月28日
日本政府観光局(JNTO)の調査によると、日本への団体旅行商品を購入したシンガポール在住者の73.8%が、4,001シンガポール・ドル(約40万円、Sドル、1Sドル=約101円)以上のパッケージを購入した。また、3,001~4,000Sドルのパッケージの購入者は18%と、3,000Sドルを上回る旅行商品の購入者が全体の9割以上に上った。同調査は、8月12~14日にシンガポールで開催された大規模な旅行博「シンガポール旅行代理店協会(NATAS)ホリデー2022」での訪日旅行商品購入者(257人)をアンケート調査したもの(注)。
同調査によると、訪日旅行商品購入者の日本の訪問予定時期は「2022年11~12月」(59.7%)が最も多く、次いで「2022年9~10月」(22.3%)、「2023年3~4月」(10.5%)と続いた。また、滞在期間は「8~10日間」と答えた購入者が53.7%を占め、「6~8日間」が41.7%だった。旅行先(複数回答)は、東京が最も多く(23.0%)、次いで北海道(21.5%)、大阪(13.6%)、京都(11.5%)と続いた。
訪日旅行商品の購入者の月収は、「5,000~6,999Sドル」が21.5%、次いで「7,000~9,999Sドル」が15.4%と、高所得者層が多くを占めた。訪日の際に食事や買い物などで支出する1人当たりの予算は「1,001~1,500Sドル」(20.4%)、「1,501~2,000Sドル」(20.4%)が最も多かった。
また、JNTOがNATASの来場者を対象にした調査(回答者:1,796人)によると、ブラック ジャック アプリ渡航希望先で最も多かったのが日本(24.1%)で、次いで韓国(10.3%)、欧州(8.9%)だった。日本は2022年6月10日から、一部の国・地域から添乗員が同行する団体旅行者について、1日当たりの入国者数の上限を2万人に設定して受け入れを開始した。9月7日からは、全ての国・地域からの添乗員の同行を伴わない団体旅行の入国を認め、1日当たりの入国者数の上限を5万人に引き上げた。さらに、10月11日からは、個人のビザなしの観光目的の渡航を解禁する。日本の新型コロナウイルスの水際対策の緩和などにより、シンガポールから日本への航空券価格が年末年始のピーク時には20万円を超えるなど急上昇している。
(注)同調査は、10月11日からの個人旅行解禁が発表される前、団体旅行のみが認められていた時点で実施された。
(本田智津絵)
(シンガポール)
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