園芸展示会「フォー・オークス・トレード・ショー」が開催
(英国)
ロンドン発
2022年09月26日
種苗、苗木、園芸用品のB2Bの英国最大の展示会である「フォー・オークス・トレード・ショー」が9月6、7日の2日間、英国中部マックルスフィールドで開催された。新型コロナウイルス感染拡大により2020年、2021年と開催を見送り、3年ぶりの開催となった。同展示会には、約300社が出展し、来場者数は4,000人超に上った。
1971年から開催されている同ショーは今回で50回目。国外からの出展も多く、35%以上を外国企業が占める。そのうち、最も多いのがオランダ企業で約40社に上った。出展内容をみると、園芸資材が約4割、苗木が約3割、種子や幼苗が約1割だった。
ショーの特徴はB2Bに特化し、英国各地からバイヤーが来訪すること。オランダの苗木の産地ボスコープから出展した2業者に聞いたところ、1社は苗木の9割、もう1社も75%を英国向けに輸出しており、英国企業からの受注獲得のために出展は不可欠だと語った。
日本関連の企業は3社が出展
日本関連の企業の出展は3社で、うち日本からは園芸用刃物を取り扱うニシガキ工業(本社:兵庫県三木市)が出展した。ほかに、種苗大手サカタのタネ(本社:横浜市)の欧州現地法人サカタオーナメンタルズEMEAと、サントリーフラワーズの園芸用苗の繁殖権を持つオランダのMNPが出展した。
ニシガキ工業のカジノ 無料営業スーパーバイザーは「予想以上の手応え。企業トップや購買担当者が熱心に接触してくる。製品の価値についても的確に理解してくれる」と語った。サカタのタネの欧州マーケティング・小売りマネジャーも「今回初めての出展だったが、反応に満足している」と語った。
ショーの主催者であるクリスティーナ・ウォーカー氏は「多くの日本企業に展示会について知っていただき、出展・来場してほしい。心から歓迎する」と語った。次回は2023年9月5、6日の開催が予定されている。
(山田恭之)
(英国)
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