8月の自動車販売、政策効果で堅調ながら外部要因に懸念残る

(中国)

上海発

2022年09月16日

中国自動車工業協会(CAAM)が99日に発表した8月の自動車販売台数は前年同月比32.1%増の2383,000万台、生産台数は同38.3%増の2395,000台だった。商用車は販売・生産ともに前年同月比でプラス成長を実現し、新エネルギー車の販売・生産と輸出は過去最高を更新した。

販売台数の内訳は、乗用車が前年同月比36.5%増の2125,000台、商用車が4.0%増の258,000台だった。このうち、新エネルギー車は同2倍の666,000台だった。また、輸出は前年同月比65.0%増の308,000台となり、3カ月連続で過去最高を更新した。

18月の自動車販売台数は前年同期比1.7%増の1,686万台、生産台数は同4.8%増の1,6967,000台となった。部門別の販売台数をみると、乗用車は同11.7%増の1,4655,000台、商用車は同36.2%減の2206,000台、新エネルギー車は同2.2倍の386万台だった。輸出は前年同期比52.8%増の1817,000台だった。

8月の自動車市場について、CAAMは「8月の自動車販売・生産は、中央政府が打ち出した乗用車取得税減額などの自動車消費促進政策(2022年6月2日記事参照)の下で好調を維持したが、四川省の降雨不足による電力不足(2022年8月23日記事参照)は自動車のサプライチェーンに比較的大きな影響を与えた」と説明した。

今後の自動車市場については、「乗用車の生産・販売はこの先数カ月間も依然として高い伸びとなり、新エネルギー車と輸出も順調な発展を維持する。一方で、バッテリーの原材料価格は上昇傾向にあり、新型コロナウイルス感染者が国内で散発的に発生していることがサプライチェーンに不確実性をもたらしている」と指摘した。

(宋青青)

(中国)

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