世界最大規模のゲーム展示会Gamescom、3年ぶりにリアル開催

世界最大規模のゲーム展示会「ゲームズコム（Gamescom）2022」が8月24～28日、ドイツ・ケルンで開催された。主催者の発表によると、新型コロナ禍の影響にもかかわらず、53カ国から約1,100の出展があり、そのうち4分の3がドイツ国外からの参加だった。来場者数は2019年の37万3,000人（2019年8月30日記事参照）には及ばなかったものの、100カ国以上から26万5,000人が会場を訪れた。また2020年、2021年のオンラインのみでの開催期間を経て、オンラインプログラムも充実しており、8月27日夜の時点で全オンラインプログラム合わせて延べ1億3,000万回以上の視聴回数、オープニングライブだけで1,200万回の視聴回数を記録した。

ゲームズコムは、ブラック ジャック サイト関係者向けの会場と一般来場者向けの会場に分かれている。今回はブラック ジャック サイト関係者向け会場に、映像産業振興機構（VIPO）の支援により、日本のインディゲーム（個人や小規模チームが制作するゲーム）を紹介するジャパンパビリオンが設置された。ジャパンパビリオンでは集英社ゲームズ、講談社ゲームクリエイターズラボなどが支援するゲーム作品が紹介されたほか、来場するパブリッシャーらに日本酒もふるまわれた。一般来場者向けに作品を展示していた日本のインディゲーム事業者からは、数多くの来場者に手ごたえを感じているとのコメントもあった。

会期中は、東京ゲームショウでも使用されるマッチングプラットフォームMeetToMatchなどを通じて、多くの商談も行われた。主催者によれば、ブラック ジャック サイト関係者の来場は、2019年と同水準の2万5,000人超だった。

次回のゲームズコムは2023年8月23～27日にケルンで開催の予定。

（牧野直史）