日本からの渡航者、ワクチン接種完了証明書でも入国可能に

(インド)

ニューデリー発

2022年08月15日

インドへの入国に当たり、日本からの渡航者は88日以降、新型コロナワクチン接種完了証明書があれば、PCR検査の陰性証明書の提示が不要となった。従来、日本からの渡航者は、出発時刻の72時間以内に実施したPCR検査の陰性証明書を事前に「Air Suvidha」ポータルページ(デリー空港HP外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますにオンライン申告することが求められていた。ただ、インド政府が指定する指定国・地域からの入国の場合には、ワクチン接種完了証明書での代替が可能となっており、保健・家庭福祉省は88日付で、日本を含めた全133カ国・地域(注)にまで同対象を拡大した。

なお、インド入国に当たっての手続きに大きな変更は生じておらず、入国後も原則として隔離措置などは設けられていない(2022年5月12日記事参照)。

インドでは7月以降、新型コロナウイルスの新規感染者数は1日当たり2万人前後で推移しており、主要都市には新型コロナウイルス感染拡大前の活気が戻ってきている。一方、首都ニューデリーを有するデリー準州では、8月第2週に入り感染急拡大の兆候が見られるとして、公共の場所におけるマスク着用が再び義務化された。デリー準州における新規感染者数は83日以降、2,000人を超えて推移しており、811日時点では2,726人と全国の1割強を占める。PCR検査数に対する陽性率は14.38%(同時点)と全国平均(5.44%、812日時点)に比べて高水準となっている。

(注)88日時点の指定国は、「Air Suvidha」ポータルページ上PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)で確認可能。

(広木拓)

(インド)

ビジネス短信 b9f3425caff73779