上半期の乗用車生産台数は過去最高
(ウズベキスタン)
タシケント発
2022年08月19日
2022年上半期のウズベキスタンの乗用車生産台数は前年同期比47.6%増の16万523台となり、上半期実績で過去最高を記録した。同国の自動車組み立ての最大手ウズオート・モータースは8月10日、ジェトロに対し、この背景には国内の製造能力を上回る旺盛な新車需要があると説明している。
新型コロナウイルスのまん延による製造や物流の混乱、世界的な半導体不足により、2021年の国内での自動車生産台数は前年比で15.5%減少(2020年28万80台、2021年23万6,667台)した。このため、2022年初めの時点で8万9,300台超の受注残が積みあがっていた。2月14日にはシャフカト・ミルジヨエフ大統領が機械産業に関する会議で、5月1日までの納期待ちの解消と上半期での16万台の生産を指示していた。
一方、ウズオートの担当者によると、過去最高の生産台数にもかかわらず、旺盛な需要を背景に受注残は増え続けているという。2022年上半期の国産新車販売台数は前年同期比65.8%増の14万9,229台だった(添付資料表参照)。ウズオートは2022年通年で27万5,000台を組み立てる予定だが、30万台前後に上方修正される可能性が高い。
ウズオートは並行して6億2,000万ドルを投資し、米国ゼネラルモーターズ(GM)による新興国向けの「GEMプラットフォーム」をベースにした「シボレー・トラッカー」〔スポーツ用多目的車(SUV、2022年7月生産開始)〕と「シボレー・オニキス」(セダン、2023年初生産予定)などの新車種導入を進めている。
(ウラジミル・スタノフォフ)
(ウズベキスタン)
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