中銀、新規の暗号資産サービス業者(VASP)のライセンス付与停止
(フィリピン)
マニラ発
2022年08月23日
フィリピン中央銀行(BSP)は8月12日、新規での暗号資産サービス業者(VASP)のライセンス付与を3年間停止すると発表した。8月31日までにVASPライセンスの申請を適切に完了している者は、暗号資産交換業者として要件を満たしているかについて、審査プロセスに進むことができる。9月1日以降は新規のライセンス申請を受け付けない。
ただし、適切なリスク管理を実施できるなどの要件を満たす、既存のBSP監督下の金融機関(BSFIs)に対してのみ、VASPのライセンス申請を行うことができる可能性を残すこととした。
BSPのフェリーペ・メダーリャ総裁は今回の措置について「近年の暗号資産市場の急速な発展により、BSPは既存のVASPのパフォーマンス評価やリスク管理に集中をしていくアプローチに転換していくこととなった」と発言し、暗号資産市場についてモニタリングを強化していく姿勢を明らかにした。
(吉田暁彦、サントス・ガブリエル)
(フィリピン)
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