トヨタとパナソニックの合弁企業、オーストラリア・イオニアの米ネバダ鉱山からリチウム調達へ
(米国、オーストラリア、日本)
ロサンゼルス発
2022年08月03日
オーストラリア企業のイオニア(本社:ノースシドニー)は8月1日、トヨタ自動車とパナソニックの合弁企業で車載向け電池を開発・製造するプライム プラネット エナジー&ソリューションズ(PPES、本社:東京都中央区)に炭酸リチウムを供給する契約を締結したと発表した。
イオニアは、同社が米国ネバダ州で開発中のリオライト・リッジ・リチウム・ホウ素鉱区から産出される炭酸リチウムを生産開始から5年間に年間4,000トン(年間生産量の19%に相当)、PPESに供給する。PPESはイオニアの炭酸リチウムを米国の電気自動車(EV)用電池の製造に使用する。
イオニアの発表の中で、PPES社長の好田博昭氏は「今回のイオニアと契約により、PPESは、急成長するEV産業に対応するために最も重要な部品の1つであるリチウムの供給を米国で確保する第一歩を踏み出すことができた」と評価している。
イオニアは7月21日、米自動車メーカーのフォードと、炭酸リチウムを2025年から5年間にわたり年間7,000トン供給する契約を締結している。
(永田光)
(米国、オーストラリア、日本)
ビジネス短信 a003256e39c7fc83