NEXCO中日本の米子会社、テキサス州中核市から大型の舗装健全度調査業務を受注
(米国、日本)
ヒューストン発
2022年08月08日
中日本高速道路(NEXCO中日本)は7月27日、米国現地法人NEXCOハイウェイ・ソリューションズ・オブ・アメリカ(NHSA、テキサス州アービング)がテキサス州プレイノ市から6月に、同市内道路約1,500キロの舗装健全度調査業務を受注したことを発表した。7月1日に業務を開始し、12月16日までに完了する。
NHSAが提供する舗装健全度評価ソリューションの「スマート・ぺイブメント・マネジメント」は、道路のうち補修を要する箇所を分かりやすく把握するシステムだ(2021年12月28日記事参照)。市販のアクションカメラを搭載した車で評価対象地域の道路を撮影する。さらに、人工知能(AI)を使って舗装の損傷を種類ごとに検知し、これらのトランプ ゲーム ブラック ジャックを基に舗装の健全度を5段階で評価、色分けして表示する。
NHSAは今回のプレイノ市を含め、テキサス州内7市から有償の調査業務を受注している。サービスの認知度を向上させるため、2020年2月の現地法人の開業後、10マイル(約16キロメートル)の無償トライアルサービスを提供し、顧客を開拓してきた。今回のプレイノ市との契約が過去最大規模となる。
NHSAプレジデントの柚本英光氏によると、発注者の自治体からは「調査結果が直感的にわかりやすく、議会や住民に対し舗装状態を説明しやすい」「舗装の損傷をピンポイントで把握でき、効率的な維持管理計画を立案できる」「主に人の目を頼りにする従来型の舗装診断に比べ、AIの活用によりサービスコストが廉価に済む」などと評価されているという。
プレイノ市はダラス市の北約32キロに位置する、人口約29万人の新興商業・住宅地域だ。トヨタ自動車やNTTデータ、米菓子メーカーのフリトレーなどの北米本社が所在し、ダラス近郊で成長する中核市だ。柚本氏は「米国内の道路インフラは2割が要整備状態という。主要幹線道路はもちろんのこと、市町村レベルの道路でも補修ニーズは高い。一方、特に中小規模の自治体の財源は限られ、全ての補修ニーズに応えきれていない。真に補修を要する箇所を廉価に見極められる当社サービスには潜在需要が多いと考える。プレイノ市の大型契約を弾みにしたい」と語った。
(桜内政大)
(米国、日本)
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