1~7月の港湾貨物取扱量は前年同期比0.2%減

(ロシア)

欧州ロシアCIS課

2022年08月16日

ロシア商業海港協会の発表(812日)によると、202217月のロシア海港での貨物取扱量は前年同期比0.2%減の48,200万トンだった(添付資料表参照)。上半期実績(0.5%減)と比べ、前年同期比の減少幅が縮小した。品目別にみると、原油は11.3%増、液化ガスは9.2%増、コンテナ貨物は23.5%減だった。輸送目的別では、輸出貨物は0.2%減、輸入貨物は11.5%減だった。

海港所在海域別では、北極海域とアゾフ・黒海域が前年同期比で増加した。アゾフ・黒海域の主要港であるノボロシースク港が4.4%増の8,640万トンだった。インド、イタリア、韓国、ブルガリア向けに原油・石油製品の輸出が増えた(「ロシア海事ニュース」722日)。

一方、バルト海域は前年同期比0.6%減だった。同海域で取扱量が最大のウスチ・ルーガ港は12.3%増の6,910万トン。石炭ターミナルを有する同港では、4月に発表され810日に適用が始まったEUのロシア産石炭輸入禁止措置(2022年4月11日記事参照)を受け、中国やインドへの石炭供給を増やし始めていた(「コメルサント」紙811日)。

(浅元薫哉)

(ロシア)

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