EV関連エネルギー企業の英グリッドサーブ、2億ポンド調達
(英国、日本、米国)
ロンドン発
2022年08月18日
英国エネルギー企業のグリッドサーブは8月8日、英大手投資企業M&Gのインフラ投資部門のインフラキャピタルから2億ポンド(約326億円、1ポンド=約163円)の資金調達を発表した。同社は今回の資金調達によって、クリーンなエネルギーを活用した電気自動車(EV)充電網の拡大を加速するほか、リースを通じ人々のEV利用を促進するとしている。
同社は2025年までに少なくとも5,000の高出力充電器を同社のEV専用カード ゲーム ブラック ジャックステーション「エレクトリックフォアコート」などに設置する予定。エレクトリックフォアコートは東部ノリッジとエセックスのブレーンツリーにオープンしており、今後ガトウィック空港にもオープンする予定だ。グリッドサーブは2019年3月、2025年までに英国にエレクトリックフォアコートを100カ所開設予定だと発表していた(2019年3月30日付electrive.com)。同社はまた、資金調達によってハイブリッド太陽光発電所による発電、全国充電ネットワークによるエネルギー供給、最新EVのリースによるEVの普及を加速させるとしている。
グリッドサーブは、最先端の太陽光発電と蓄電池、EV充電インフラ、EVリースプラットフォームなどのエコシステムを構築。ネットゼロのエネルギーを英国の高速道路カード ゲーム ブラック ジャックエリアの85%をカバーする同社の公共充電網などに供給、毎月10万台以上のEVを充電している。
グリッドサーブへは日立キャピタル(現・三菱HCキャピタル)が2020年12月に1,000万ポンド規模の出資を行っている。また、米国の資産運用企業TPGのインパクト投資プラットフォームからも支援が行われている。
EV充電検索アプリザップマップを利用したイングランドの公共充電施設ごとの充電回数調査〔8月12日付、期間:2022年第2四半期(4~6月)〕によると、上位5カ所のうち3カ所がグリッドサーブの施設となっている。
(島村英莉)
(英国、日本、米国)
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