パナソニック、米テスラ向けEV用バッテリー増産へ、メディア報道
(米国、日本)
サンフランシスコ発
2022年08月18日
パナソニックホールディングスが米国テスラ向けの電気自動車(EV)用バッテリーを2024年までに10%増産すると、8月15日に複数のメディアが報じた。
増産を担うのは、パナソニックがテスラと共同で運営している米ネバダ州の「ギガ・ファクトリー1」。パナソニックは、機材の故障を減らして生産能力を約10%向上させることを目的に、6月までに技術支援やトレーニングを実施する人員を数十人派遣しており、同工場の最終的な生産能力は、年間約43ギガワット時(GWh)となる見込み(「日経アジア」8月15日)。同社はテスラの主力製品のモデル3などに用いられるシリンダー形2170電池を増産する予定だ。モデル3は、カリフォルニア州でも最も多く販売されているEVの1つで、2021年は年間6万7,262台、2022年は第2四半期(4~6月)までで4万3,692台販売されている。
パナソニックホールディングスの電池事業会社パナソニックエナジーは7月14日に、米国で2つ目となるEVバッテリー工場をカンザス州に建設すると発表した(2022年7月14日記事参照)。また、テスラは2022年第2四半期決算報告会で、パナソニック製の4680電池をテキサス州オースティンの施設「ギガ・テキサス」で2022年第3四半期(7~9月)中に生産し始める予定と明らかにしている(専門ニュースサイト「エレクトレック」7月20日)。
(田中三保子)
(米国、日本)
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