米カリフォルニア州知事、2022年最大規模の山火事に非常事態宣言
(米国)
サンフランシスコ発
2022年08月02日
米国カリフォルニア州のギャビン・ニューサム知事(民主党)は7月30日、オレゴン州との州境のシスキュー郡で発生した森林火災「マッキニー火災」や他の2つの火災を受け、同郡に対し非常事態を宣言した。ニューサム知事の発表によると、7月23日時点で、地元住民約2,000人が避難している。
同州森林・火災局によると、マッキニー火災の燃焼面積は8月1日時点で5万5,493エーカー(約224平方キロ)。2022年に発生した山火事の中では、最大の燃焼面積となり、制圧率はまだ0%。米国国立気象局は7月31日、オレゴン州の南中央エリアやカリフォルニア州北部などに火災警報や熱波警報を出した。また、米国環境保護庁(EPA)などのパートナーシップ機関で大気汚染レベルを観測する「エア・ナウ」によると、7月31日時点で、6段階中最も悪い「(屋外の活動が)危険レベル(Hazardous)」となっている火災地域もみえられる。一方、同州のヨセミテ国立公園付近で発生している「オーク火災」の制圧率は74%まで進んでいる(8月1日時点)。7月23日には、同火災を受けて、マリポサ郡に対し非常事態宣言が出されていた(2022年7月26日記事参照)。
(石橋裕貴)
(米国)
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