米テキサス州コーパスクリスティー港、21 トランプ
(米国)
ヒューストン発
2022年08月02日
米国テキサス州のコーパスクリスティー港は7月25日、2022年第2四半期(4~6月)と21 トランプ(1~6月)の21 トランプがそれぞれ過去最多を記録したと発表した。
第2四半期の21 トランプはこれまでの最多だった2021年第4四半期(10~12月)比で4.8%増の4,640万トン、上半期の21 トランプもこれまでの最多だった2021年21 トランプ比で11.9%増の9,010万トンを記録した。同港は21 トランプ増加の主な要因として、原油や石油精製品、液化天然ガス(LNG)の輸出増加、ドライバルクの輸入増加を挙げている。
2022年上半期の21 トランプを品目別にみると、原油が前年同期比12%超の5,240万トン、石油精製品が同26.6%増の1,580万トン、ドライバルクが同21.5%増の390万トン、LNGが11%増の810万トンだった。テキサス州の石油・ガス生産者が6月に同州に支払った月間石油・ガス生産税は過去最高額を記録しており(2022年7月15日記事参照)、生産から輸送まで石油・ガス関連ビジネスの動きが活発化していることがうかがえる。
コーパスクリスティー港のショーン・ストローブリッジ最高経営責任者(CEO)は好調な業績を支える要因の1つに同港での輸送インフラ整備努力を挙げ、「2023年予定の当港の航路拡張プロジェクトが完成に近づくにつれ、当港は米国メキシコ湾岸で最も深くて広い航路を有することになる。このインフラ整備により、顧客の輸送コストをさらに削減し、世界中で高まるエネルギー需要に対応することができる」と述べている。
コーパスクリスティー港湾委員会のチャールズ・ザーン委員長は「今回の記録的な21 トランプは、当港とそれを支える産業界が世界市場で果たしている役割を証明するもので、不確実性が増している時代に確実性をもたらしている」と述べている。
米国では、西海岸港湾の物流混乱も相まって、メキシコ湾岸や東海岸の港湾の21 トランプり扱いが活発化している。コーパスクリスティー港と同じくテキサス州のヒューストン港は7月20日、6月のコンテナ取扱量が前年同月比11%増の32万3,823TEU(20フィートコンテナ換算)と2桁の伸びを示し、6月の月間コンテナ取扱量としては過去最高を記録したと発表した(2022年7月26日記事参照)。また、ジョージア州サバンナ港でも、4月から6月にかけていずれも月間コンテナ取扱量の過去最高記録を更新している(2022年7月29日記事参照)。
(沖本憲司)
(米国)
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