米国農業機械大手ジョンディア、ブラジルでアグリテック特番を開始
(ブラジル、米国)
サンパウロ発
2022年07月05日
米国農機大手ジョンディアは7月2日、CNNブラジルで「イノベーションの収穫-アグロスタートアップの挑戦」と題した番組を開始した。放送は4回で構成され、各回でブラジルのアグリ分野のスタートアップ企業3社が、農家の課題を捉え、作物の生産性向上に貢献する解決策を5分でプレゼンテーションする。農家と審査員が3社の中から、農業分野にとってポテンシャルの高い企業を1社選定する。
テーマは、サステナビリティ(第1回)、ロジスティクス(第2回)、デジタル化(第3回)となっており、最終回は各回で選ばれた3社がさらに最優秀賞を競い合う。最終的に選ばれたスタートアップ企業1社は、米国のジョンディアが有するアグリ系エコシステムやイノベーションセンターを訪問する権利を得ることができ、アグリ分野の人脈拡大やメンタリング機会なども期待できるという。
サステナビリティ(第1回)には、ドローンを介して必要最低限の量で的確な農薬散布を行うことで環境負荷を減らすサービスを持つボア(VOA)、局所的な雨を人工的に誘発する技術を持つモジクリマ(MODCLIMA)、農地の生態系を維持しながら作物育成を可能にする微生物資材などを開発するジェニカ(GENICA)の3社が出演し、ジェニカが選定された。同社の評価ポイントは、自然に近い農業資材で環境負荷を減らす重要性を見直すきっかけを提供し、ブラジル全土の農家に波及効果があることだった。
(古木勇生)
(ブラジル、米国)
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