上位中所得国入り目指す国家開発計画、資金調達に向けた支援国会合が開催

(コートジボワール)

アビジャン発

2022年07月05日

コートジボワールで6月15日、「2021~2025年国家開発計画(PND)」融資の支援国会合(CG会合)が開催された。会合には、国際・地域機関や欧米、アジアの各政府ドナー、民間企業、非政府組織の代表者など約1,000人が参加し、コートジボワール政府との間で公的支援取り付けに向けた協議のほか、民間投資家から投融資を募るセッションが実施された。

コートジボワール政府は、さらなる経済成長と国民の生活水準の向上を通じ、2030 年までに上位中所得国に移行という野心的なビジョンを堅持しており、PND実施時期の経済成長率を平均7.65%と見込んでいる。具体的な政策目標としては、以下の6つを掲げる。

  1. 工業化とクラスター開発を通じた経済構造の変革
  2. 人材育成と雇用促進
  3. 民間部門の発展と投資促進
  4. 包摂的成長の推進、国民連帯、社会活動の強化
  5. 地域の均衡ある発展、環境保全、気候変動対策
  6. ガバナンスの強化、国家の近代化

コートジボワール政府はPNDの実施に当たって、国や民間からの広範な投資を見込んでいる。PND実施期間の要資金額は総額約59兆CFAフラン(約12兆3,900億円、1CFAフラン=約0.21円)に上るとされる。このうち26%の15兆3,533億CFAフランを公的資金、74%の43兆6,467億CFAフランを民間部門からの投資で賄うことを見込んでいる。

コートジボワール政府の要請に対して、ドナー側は過去10年間の経済成長の実績を称賛し、これまでの成果を踏まえた取り組みに期待し、支援を継続する意向を示した。各国・機関が約束したコミットメント額は、所要額の9兆3,350億CFAフランを上回る15兆7,060億CFAフランに達した。主なドナーとして、マルチ機関では、西アフリカ開発銀行(BOAD)、世界銀行、アフリカ開発銀行(AfDB)、イスラム開発銀行(IDB)、EU、国連システム、欧州投資銀行、IMF、アフリカ経済開発のためのアラブ銀行(BADEA)、ECOWAS投資開発銀行(BIDC)などが含まれる。2国間では、フランス、米国、ドイツ、英国、ベルギー、スペイン、スイス、カナダ、日本、韓国、中国などの従来の主要ドナーが占めた。

同日午後に実施された投資誘致を目的とする民間セクターセッションには、アフリカや欧米、アジア、中東諸国から約500人の民間企業、非政府組織の関係者が参加した。同セッションは、投資家への単なるブラック ジャック 勝率提供にとどまらず、政府当局とのバイセッションによる直接対話や、企業マッチングなど投資機会拡大の場となった。

(渡辺久美子)

(コートジボワール)

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