マスク着用義務や飲食店の深夜営業禁止措置を撤廃

(ロシア)

欧州ロシアCIS課

2022年07月05日

ロシアでは、新型コロナウイルスに起因する行動制限措置が緩和される。連邦消費者保護・福利監督局(ロスポトレブナドゾル)は7月1日、公共交通機関などにおけるマスクの着用義務や飲食店の深夜営業禁止措置などを撤廃すると発表した。適用は7月2日から(「タス通信」7月1日)。

背景には、ロシアにおける新型コロナウイルスの感染状況が落ち着きつつあることがある。ロスポトレブナドゾルによると、全ての年齢層において新型コロナウイルスの感染者数の減少がみられ、確認された症例の93%が軽症または無症状だという。

他方、新型コロナウイルスの感染状況が今後悪化した場合、行動制限を再導入するとしている。また、感染状況を監視するための措置は引き続き実施される。

なお、幾つかの都市では、ロスポトレブナドゾルの発表に先行して行動制限措置を撤廃している。例えば、モスクワ市のセルゲイ・ソビャニン市長のブログによると、2022年3月15日にマスクの着用義務が廃止された。

新型コロナウイルス関連の規制について、ロシア政府は6月14日、新型コロナウイルス感染拡大に伴う入国制限措置を大幅に緩和している(2022年6月23日記事参照)。これにより、国籍や出発地を問わず、外国人の空路および海路でのロシアへの入国が可能になった。日本からロシアへの入国にかかる規制や手続きはジェトロ作成の資料PDFファイル(0.0B)から確認できる。

(宮下恵輔)

(ロシア)

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