新型コロナワクチン需要は落ち着く、ブラック ジャック アプリ
(チリ)
サンティアゴ発
2022年07月29日
これまで政府の主導により、世界的に見ても非常に速いペースで新型コロナウイルスワクチン接種が行われてきたチリだが、7月に入ってその取り組みに少々落ち着きが見られる。7月27日の保健省発表によると、総人口の半数を超える約1,046万人が既に2回目のブースター接種を完了しており、一時は大混雑が見られた地域のワクチン接種所の多くも、最近では規模の縮小や受け付け時間の短縮を開始している。在チリ日系企業の駐在員が多く居住するサンティアゴ市東部のラス・コンデス区もその例外ではなく、爆発的なワクチン需要の増加から2021年3月から臨時施設として機能していたフアン・パブロ・セグンド公園内のワクチン接種所も、7月29日の営業終了が発表されている。同区内のワクチン接種所としては、既に地下鉄1号線のマンケウエ駅に近いエリアに規模を縮小した代替施設が新設されている。
しかし、国内の新規感染者数については、BA.2株の流行(2022年5月12日記事参照)などを背景に増減を繰り返しており、安定しているとは言い難い。このような状況下でも、国内の移動や、諸外国からの入国要件が大幅に緩和されていることから、既にチリではワクチン接種によって感染と重篤化のリスクを抑えつつ、新型コロナウイルスと共生する生活様式が醸成されつつあると言えるのかもしれない。チリ保健省からは3回目のブースター接種の実施については、いまだ発表されておらず、今後の動向が注目される。
(佐藤竣平)
(チリ)
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